エンジンヘッドオーバーホール、他（'09.4.25.～5.10.／68236ｋｍ）

長らく御待たせ致しましたｗ

2年程前から冬場にエンジンが冷え切った状態で始動すると
「カチカチ」と音がする様になっていたのですが
「大事になる前に整備した方が…。」とアドバイスされた事もあり
今回の入庫となりました。
この時は私も主治医もタペット調整で済むのかなと思っていたのですが。
今考えるとエンジンの力感が落っこち気味だった様な。




クルマを預けた翌日だったと思うのですが主治医から衝撃の連絡。


「タペットクリアランスは問題無し。」
「拠って吸排気バルブの当たりに何処か異常がある可能性が高い。」
「異常が発見された場合オーバーホールになるが作業を続行しても良いか？」


電話口で概算費用を訊いたら頭がクラクラする程の額でしたが
まだ乗り換えるつもりが無かったので修理続行を御願いしました。
結果3番シリンダーの排気バルブの当たりに異常が見付かり
ヘッドのオーバーホールと相成りました。orz
ヘッド加工は5月初めに終了したらしいのですが
ガスケット等の部品の納期の関係で仕上がりは黄金週間後と云う事に。




では主治医から分けてもらった画像をお見せしましょう。






オーバーホール前のヘッドです。
問題の3番シリンダー部分は右から2番目。




3番シリンダー部分に付いていた吸排気バルブ（中程の2本）。





背景にピントが合ってしまっている為判り難いと思いますが
3番シリンダーの排気バルブをアップにしたものです。
バルブ傘部分の円周上右手が白っぽくなっているのが判るでしょうか。
ココの部分の当たりが悪かった模様。




加工後のヘッド。
3番、4番シリンダー部分のアップ。
バルブシートに光明丹がキレイに付着しているので
多分バルブの摺り合わせまでは終わっている段階と思われ。
ヘッドを開けた主治医に拠れば169パンダ用の1200ccFIREエンジンは
141パンダ用1100ccFIREに対し細かい改良が加えられているとの由。
パッと気付いただけでも次の通りの差異があったらしいです。


・ヘッドガスケットの材質変更（アスベスト？混合材→メタル）
・バルブステム小径化
・燃焼室周りの金属面の平滑化（見た目も触感もざらつき度合が全然違うとか）


確かオリジナルが登場してから20年以上経過していると記憶しているのですが
改良を加えられているとはいえ今でも実用上扱い易くて
低燃費な性能を発揮するFIREエンジンってスゲェ、と改めて脱帽。




5/10にクルマを引き取って来てコレを書いている現在
走行距離は漸く1000km弱で御座います。
まだ慣らし運転続行中ではありますが
エンジンの力感や滑らかさに復活の手応えを感じております。
で、今回こんな事になった原因。
正直な話憶測の域を出ないのですが
主治医から「ブローバイが多いですね。」とのコメントがあった事から
暖気不十分の状態で低回転高負荷の状態を続けた事と
何か関連があるのだろうか、と。
私は従来暖気走行中エコノミーモードを多用していたのですが
アレって2000rpm前後でどんどんシフトアップしますよね？
尚且つなかなかキックダウンしてくれないし。
朝の通勤で先を急いでいる時とか2000rpm未満で
アクセルペダルを必要以上に開け気味にする事もしばしばで…。
そんな訳で現在は2000rpm前後縛りなのは変わりませんが
基本的にマニュアルモードで暖気走行を行っております。
必要以上にシフトアップさせない様に。




尚、入庫序でにヒビが地味に進行していたドライブベルトと
劣化していたエンジンオイル、ミッションオイルも交換。
やっぱドライブベルト交換は2年毎か～。orz
それとA/CコンプレッサがONになっていると低く唸る様な異音が…うひ～。




シリンダーヘッドオーバーホール技術料：150000円
バルブ研磨：945円×8＝7560円
バルブシートカット：3150円×8＝25200円
バルブ摺り合わせ：785円×8＝6280円
シリンダーヘッド上面研磨：18900円
カムシャフトシール：294円
エンジンオーバーホールキット（ガスケット類含）：13472円
ドライブベルト：6256円
エンジンオイル（ペトロカナダ15W-40）：1890円×4＝7560円
ミッションオイル（ペトロカナダ80W-90）：1890円×2＝3780円

計：239302円
作業依頼先：カルトスポルト